また始まった。今回はハリウッドスターの
アレック・ボールドウィン(元
キム・ベイジンガーの旦那)がテレビ番組で
デイヴィッド・レターマンからインタビューを受けていたときだかに、
「フィリピン人かロシア人のメールオーダブライドでも、と思っているんだけどね」
と言ったのはけしからん!というもの。Googleでのこの件についての検索は
こちら。
問題のインタビューは下。当然比人、比系の連中がこの動画にコメントをしていて、「蛆虫白人」とか例によってこうした時に必要以上に(そして負け犬の遠吠え的に)乱暴な言い方をする者が出るわけだけれど、冷静なコメントもあることに注目。
Alec Baldwin's Filipino mail-order-bride JOKE! @YouTubeボールドウィンと言えば最近ぶくぶく太ってきたし、以前のような主役を演じることは少なくなってきた。そしてこの人は問題発言が少なくないということでも知られている。しかし「
レッド・オクトーバーを追え!」でジャック・ライアン役をやった時は、まさかその後のシリーズでハン・ソロ(笑)にとって変わられるとは思ってもいなかった。まあ、「レッド〜」でもショーン・コネリーのほうがやっぱり圧倒的に渋かったけどね。
フィリピンの政治家で怒っているらしいのは元カビテ州知事で現上院議員
Bong Revilla(元アクション映画俳優、というか芸能界でもまだ現役でもある)と、女性議員の
Loren Legarda。ボールドウィンに謝罪しろ、と言っているそうな。以下、Legarda女史の発言。
Let us make it clear to the world: Filipino women are not for sale. Not even for sale to Hollywood actors.
「世界にはっきりとしておきたい。フィリピン人女性は売り物ではないし、ハリウッドスターに対してもだ」
そりゃそうだ。だが、これは決して人身売買ではない。なぜならそうした一部のフィリピン人女性たち自らが伴侶を探すあるいは得るためにこれ、(どういう呼び方をしようと)メールオーダブライドを選択しているからだ。
が、この件でフィリピン人、他国の比系の連中の書き込みでは、「フィリピンではメールオーダブライドは禁止されているのを知らないのか」とかいうものも見られるが、禁止されていたってなくなってはいないわけですよ。おまけにフィリピンでは国内法で禁止されていてもそれはフィリピンでは、というだけ。
さらにはその禁止されているフィリピン国内に在住の女性たちが自らメールオーダブライドサイトに自分を登録したり、あるいはFriendster(欧米では認知度も人気も低い:アジア系については例外)をはじめとしたSNSに「相手/夫探し」目的で登録していたり、はたまたチャットでも「外国人夫募集中」と公言するフィリピン人女性は今でも山ほどいる。(が、普通のチャットでの多くの場面ではそうした彼女らは相手にされない、あるいは邪魔者扱いされる)
営利目的の業者によるメールオーダブライドはいかんけれども、そうした業者が関わっておらず、自分を売るかのようなそうした行為を自らすることはいいと? そしてそうした女性たちが多くいるという事実は無視?
ボールドウィンが言ったのは明らかにジョークだけれども、これは許容しがたいほど差別的なものなのだろうか。今回の彼の発言(=ジョーク)には、フィリピン人女性がどうたらなんたらという形容は一切含まれていない。これが例えばもし「日本人女てのはみんな好きモノで変態なんだぜ」(爆)とか外国人から言われた場合を日本人である自分が想像しそれと比較してみる。いや、比較対象にもならないわけだけで、彼が今回フィリピン人女性を侮蔑したとは思えない。
フィリピン人だろうが日本人だろうが、女性たちが安定したあるいはより良い経済的状況下での生活を与えてくれそうな男を探す(もちろん違う指向の人もいるだろうけど)のは、ある意味もっともな話でごくごく自然で普通なんだと思う。それを実現するために自分でできることをすることがいけないと言えるだろうか。もちろんそれが犯罪あるいは違法行為とされていないなら、ではあるけれど、強制的に異性の相手とくっつけられるのでなくて自らそれを望むならどこがいけないのか。
そもそもフィリピン政府がメールオーダブライドを禁止したのは自国の女性たちを守るためであったはず。これは例えば欧米の野郎どもで、フィリピン人女性との「見合いパーティ」などで渡比、「僕はセックスは結婚生活では非常に重要と考えている。結婚前にその点での相性がキミと合うか確かめたい」とかなんとか言って結婚という二文字を餌として食い放題(爆)みたいなことをしてるのがいたからこうした策に出たわけだ。そう言われて体を許す女たちが間違っているという人もいるだろう。間違いかどうかはあとで本人自身が判断することだし、それだけ彼女らは貧困から自分を抜け出させてくれる相手探しに一生懸命、ということでもある。
フィリピン政府はこの際、そもそも長年海外出稼ぎを国策とし、その海外出稼ぎ者の収入を国家の経済の当てにしているのであれば、国自ら女性の外国人との婚姻も国家自ら管理推奨してみてはどうか。女性たちの自己申告によるプロフィールをそのまま鵜呑みにするのではなく、政府がそのプロフィールを確認し保証する。「この女性の本プロフィールが正しいことはフィリピン政府が保証します」みたいな。(爆)
国内産業育成には手を抜き続け、農業改革はしない、出稼ぎは相変わらず推奨するわ臓器移植でも国家が手数料取るわ、引退した外国人の招致はしても土地家屋の購入所有は認めないとか、フィリピン政府はやはり考え方がおかしい。おかしいついでにメールオーダブライドも国家事業にしましょう。
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