2009.05.12
category : ふぃりぴん
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フィリピン フィリピン人 マリクリス事件
フィリピン人一家カルデロンに執拗にこだわった後、日比ハーフ少年が差別され迫害されるというドラマを放送しているTブタS。ドラマが放送されることは以前から決まっていたんだろうし、撮影もカルデロン騒動以前に一部はされていたのかもしれない。となると、TブタSのあのカルデロン一家に対する執拗さはうがってみればドラマ放送前の「フィリピン人、可哀想なんですよー」という種まきか?と思えなくもない。同局のあの一家に関係する報道のすべてが「日本は非道で冷酷」、「彼らは可哀想」と視聴者に刷り込むものばかりだったことを考えれば、そう思われてもしょうがない。
また、かつて新聞記者、今はフリーのジャーナリストとか評論家とかで、従来は何かフィリピン関係ネタが話題になったときにコメンテータとして収録あるいは放送時に「私もフィリピンには昔取材で良く」、「フィリピンには取材で何度も」とか言っていたような連中(どうせ
若王子事件で、ぐらいだろーが)がこのカルデロン一家に関してコメントをしているのをついぞ見なかったのはなぜなんだろうか、と。もちろん放送局側で彼らをコメンテータとしてスタジオに呼び、コメントさせなければその彼らのコメントを見聞きすることは我々にはできない。「こういう法なんて屁とも思っていない、違法だろうがなんだろうが貧困から逃れるために他国に違法入国、不法滞在しようとするフィリピン人は少なくないんですよ」とでも言われたら困るから呼ばなかったのか。あるいはそうしたフリージャーナリストや評論家たち自身で、そうした「本当のこと」をメディアで喋って何も知らず分かっていない連中から批判されるのを嫌がったということなのか。
さて、日本文化が好きで日本に憧れている、
とあるフィリピン人の女の子がその「スマイル」を見た感想。
フィリピン人は日本では差別され迫害されているんだそーです。(爆) フィリピン人は日本では「このフィリピン野郎!」とかって蔑まれるんでしょーか。まるでマリクリス事件の時と同じように、フィリピン側ではこのクソドラマ(失礼)を現代日本で起こる、起こっていることと誤解する連中がまたぞろ出るのだろうか。
マリクリス事件というのは、日本に出稼ぎに来ていたフィリピン人女性ダンサーが日本で急死した事件。日本での検死では(劇症?)肝炎で亡くなったとされたが、フィリピン側がそれを否定(否定っていうのがまた意味がわからんけれど 笑)、日本で虐待され死亡したのではないかと騒いだ事件。なぜ虐待と言い出したのかというと、遺体を確認したフィリピン大使館員だか比現地から飛んできた比政府役人が「遺体に多数の傷があった」と言ったことから始まった。マリクリスが死亡したのは夏、ドライアイスをいくら使っても遺体の腐敗は進行するので、フィリピンへの送還ができないまま結果的に日本で荼毘にふされた。
ところがこれをフィリピン側で問題視した。彼の国では火葬は普通ではないので、余計に「なんで焼いた!」となった。この事件については自分もうろ覚えに近いのでよく記憶しているわけではないが、そもそも遺体の送還が送れたのは比政府と遺族側の手続きの遅れが理由だったと思うのだが、彼らにすればここでも日本は「冷酷にも遺体を(遺族に)返さなかった」ということになった。
フィリピンでは事件後、事件を題材にした映画も製作公開され、その映画中主人公のフィリピン人ダンサーはヤクザに日本刀で刺されたりする。(爆) 製作会社(比国では大手の映画会社REGAL)と監督が、実際に起きた事件に基づいた映画ではあるけれども、劇中の描写や事項は演出で事実ではないこともあると映画公開後にアナウンスしたが、「日本は怖い、ひどい国」というイメージをフィリピンの大衆に(再度)植え付けた。映画やテレビの悪役を演じた役者が、プライベートやリアルライフでもその役柄のまま悪人なんだろうと勘違いする庶民が少なくないのも途上国に共通したことなのだが……
Maricris Sioson story - Japayuki @IMDbちなみにこの映画でマリクリス役を演じたのはあのブルネイスキャンダルでフィリピンの国会に呼ばれ、泣いて「売春なんかしてません」と訴えた
ルッファ・グチャレス。この「ブルネイスキャンダル」というのは、ブルネイの王族が金にまかせて各国から女性を性的なことの相手として対価を支払い呼び寄せた、というもので、この件では当時有名で人気だった日本のAV女優数人も金を積まれてブルネイの王族とナニしていたとされる。この人はその後トルコの大金持ちと結婚、離婚しただがするんだかとかいうゴシップがあったと思ったら、今はご本人と両親が脱税で捜査対象に。(爆)
そのマリクリス事件については、未解決だったり疑惑が残る事件を取り上げるフィリピンのテレビ番組
Case Unclosed で今年また取り上げられた。
さて一番上でとりあげたその「スマイル」について紹介し感想が述べられているフィリピン人オンラインコミュニティのスレッドで参考ページとして貼られている中に、在日あるいはかつて日本にいた外国人(比人だけではない)たちが集うフォーラムへのリンクがあるが、まーよくこれだけ偏った、しかも都合のいい物言いができるものだと飽きれてしまう。ここは有名らしいけど。ニコニコしながら「大学その他で英語教授法を専攻したわけでもなんでもないけど、たまたま母国語が英語だったから」日本で英語を教えている連中の中には、影(=顔の見えないネット上)ではこうして反日丸出しの連中もいるわけだ。(笑)
別に外国人排斥主義者じゃあないけれど、そんなに日本が嫌なら母国に帰るなり別な国へでも行けばいーんじゃねーの?と普通に思ってしまう。前も書いたけれど、「外国」にいるならbehaveするのが自身にとって一番いい。「外国人だから黙ってろというのか!」と言う連中もいるかもしれないが、どこの国でも外国人がその国家の国民とすべて同じ権利を有するなんてことはない。
人権!と声高に日本で「日本人」とすべて同じ権利を主張するのは間違っている。国家や国籍に関係なくそれが得られるべきというなら、そもそもその国家や国籍とはなんなんかということにもなってしまう。優先順位はあってしかるべきであり、どちらを優先すべきかといえばもちろん自国の国民を政府や政治家は優先すべきなのか当然だ。その意思決定に関わる政治家を選ぶ選挙について、外国人に参政権を与えるというのは狂気の沙汰としか思えないのだが、てことはどこかの政党は狂人集団らしい。
また、生まれ育った国や地域がそれぞれ違うこと、そしてそこの歴史、文化、習慣、言語、経済面などがまたそれぞれ違うことは、不公平ではない。他国やその他国の人間を搾取するのは不公平かつよくないことではあるけれど。
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