2007.06.18
category : ふぃりぴん
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フィリピン フィリピン人 看護師 海外出稼ぎ 不正
フィリピンの当局は、昨年不正があったとされた試験を受験したおよそ11,000人のフィリピン人看護師たちが再受験したと発表した。US Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools (CGFNS)から派遣された弁護士たちが、マニラ、バギオ、セブそしてダバオの試験センターで当日オブザーバを務めた。
Alturo Brion労働省長官によれば、看護学校卒業生たちは初めて試験を受ける66,000人と一緒に受験したという。「我々はこれを行うことで、米国内におけるフィリピン人看護師雇用に影響すると思われる問題に対処できることを期待している」と長官は声明の中で語った。
グロリア・アロヨ大統領は2006年の卒業者に対して米国がビザ発給を拒んだ後、学生がこの再試験を受験するために2,000万ペソを供出、Brion長官は前回起こった不正は2度と起きないという自信があるとした。長官はまたBusiness Mirror新聞で「これは我々みんなのための自浄作業のようなもの」とし、「誰も2006年にあったことをまた望んでいるわけじゃない」と語った。
今回の試験結果は3週間後まで発表されないが、今月初め二人の試験官(フィリピン看護師協会のVirginia MadejaとAnesia Dionisio)が二つの試験の答案をリークしたとする不正行為で告発されており、米委員会(前述)は医療関係業界での就労を希望する今回再受験した2006年度卒業者に対する労働ビザ発給手続きを一時的に停止している。
疑惑は2006年6月に行われた試験を合格した17,000人の学生たちに向けられており、海外での就労を希望するフィリピン人看護師の質に対しても疑問を投げかけるものとなっている。世界保健機構(WHO)は、毎年15,000人のフィリピン人看護師が高い給与が望める米国、中東そして欧州へ出稼ぎにゆくという。WHOのJean Marc Oliveによると、今後15年の間に米国だけで100万人の看護師が必要で、フィリピンはその主な供給元だという。
問題となっている昨年の試験を受験したのは42,000人の看護師たちで、そのうち合格したのは17,000人だけだった。
(画像は記事とは関係ありません。て、当たり前)(笑)
昨年発覚したこの不正。本当に昨年だけだったのか?と思ってしまう。昔から今までずっとじゃなかったんかーい、と。
こうなると、日本にやってくる介護師たちは本当に大丈夫なのか、介護師としての能力はともかく、一度日本に来たら地下にもぐってTNTになるんじゃないのか、とも心配してしまう。
そもそもフィリピンの看護師教育のレベルも世界的な平均からすると決して高いものではなく、フィリピン人看護師はそのままでは国際赤十字で働くこともできないと聞いたことがある。(本当かどうか検証はしてないけど) しばらく前に米国テレビドラマ「ER」では、病院側がコスト削減のために雇用したフィリピン人看護師たちがろくに英語も理解できず基本的な医学用語も知らないために医師たちの失笑を買う、なんてのもあった。
看護師としての就労先として日本を希望する人たちの理由はなんなのであろうか。高い給与か? いや、自国内より高い給与というのであれば、別に日本でなくともよいはず。ではなにが理由なんだろうか。米国、中東などと比べれば、自国フィリピンからは日本のほうがまだ近いからなのだろうか。日本人が英語ができないのは世界の常識化しているわけで、その「英語ですら」話さない人間ばかりである日本に働きに行くというのはほんとうにストレスフルであるに違いなく、それは容易に想像できることだと思ったりもするんだが、それでも日本へ、なんだろうか。
フィリピン人看護師なんて来てほしくない、とか言っているんじゃない。どんどん来たらいいと思っている。もちろん看護師給与の低下につながる恐れがあるとか、別な問題があることも多少は承知しているけれど、まじめな人たちだったら何も嫌がる理由は日本側にはないはずだ。
でも心配なんだなあ、こういう話を聞いてしまうと。でも、だ。ホステスとして来るよりはぜんぜんいいとやっぱり思う。来る側にとっても送り出す側にも、そして受け入れる我が国にとっても、だ。
そのうち病院に行くとピナイのナースばっかり、とかになるんだろうか。ぴんぱぶ日本語だけは勘弁してもらいたいもんであるな。(なこたないだろが)
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