太田靖之の小説のことを書いて、その他のフィリピン関係作品も少し思い出した。
「遠い国からの殺人者(笹倉明著)」は実際には読んでいないのだが、実はこれを原作とした同名のテレビドラマが以前あった。NHKが製作しBSサスペンスドラマシリーズの1本として作られた「遠い国から来た殺人者」がそれで、主演は田中邦衛。ググった結果のページを斜め読みしてみるが、どうもドラマについての記述は製作スタッフや出演した俳優などの略歴などの中にしかないようだ。いいドラマだったんだけどなあ。
原作本のほうはというと、
Amazonにある原作本(新本の入手は現在不可能らしい。これも絶版かな?)紹介にある内容は:
「男の人が倒れている」110番通報の女の声には妙ななまりがあった―――。逃走した外国人ストリッパーの身に一体何が起こったのか。彼女はなぜ真の素性を偽らなければならなかったのか。法廷での関係者の供述から次第に明らかにされていく、経済大国ニッポンの底辺に生きる女性たちの姿。感動の直木賞受賞作品。
というもの。NHKドラマでの主人公役のフィリピン人女優が誰だったのかその名前にはまったく記憶がなく、ドラマは確か録画したはずなのだがどこにそのテープをしまってあるのか今となっては分からない。ひょっとするともう棄ててしまったのかもしれない。記憶がアヤシイがもしかするとソニーの8mm VCRで録画したようにも思えるので、だとするともう棄ててしまった可能性が大きい。あーあ...
取り調べを担当する警察の刑事を演じるのが田中邦衛で、ちょっとだけネタバレしてしまうとその刑事は後日フィリピンを訪れ、彼女が生まれ育った環境を目の当たりにする、という結末。うーん、原作でもこれとまったく同じなのかは分からない。なにせ読んでないもんで。(苦笑)
Amazonのカスタマーレビューにはお一人が感想を書いていて、フィリピン絡みの事情をご存知の方なのかあるいはご存知ない方なのかそのレビューを読んだだけでは皆目見当もつかないが、この主人公が受けた差別その他にいたく憤慨しているご様子。ま、これは小説なんだけどね。いや、物語の中でも、田中邦衛演じる刑事も仕事で彼女を逮捕し取り調べたものの、最後にはこの評者と同じようなことを感じたからこそ事件後自費で渡比するわけだ。
ドラマは数回放送された。(といっても1クール分とかの長さではない) こうして思い出して原作を読んでみたいなあと思っても、オークション、あるいは古本屋で探すしか入手方法はない。
と思ったら電子書籍として販売されているのを発見。
こちらにありました。しかしどうも古い人間だからか、電子書籍とかってなじめない。お金を払って読んだものも、こうした電子媒体のものだとなぜか身に付かないように思ってしまう。カビ臭い古本でもいいから原本を読みたい。あ、これって自分がカビ臭い人間だから?(爆)
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