まだ行ったことがない島、
ネグロス。
ネグロスと聞くと「嘆きの島
ネグロス」というある本のタイトルをどうしても連想してしまう。そういえばビサヤ語という言葉をよく聞いたり読んだりするが、ビサヤ語って単一の言語はないよね。「ビサヤ地方諸言語群」の総称であって、ほんとはセブアノ語だったりヒリガイノンだったり。
ネグロス島は
フィリピンで4番目に大きな島で、ビサヤ地域に属している。やっぱり砂糖の島としてのイメージが大きいけれども、砂糖の相場は世界的に暴落して以降、砂糖長者はどうしているのだろうか。
フィリピンに興味を持つようになってから、元来地図好きだったので
フィリピンの地図も早速購入、地図を見ながらこんな地名面白いねえなどと地図上でバーチャル旅を楽しんでいたりして、
ネグロスという名前はそれで初めて知った。
その後、日本の企業で「
ネグロス電工」というのがあることを知る。どこで読んだのか、あるいはテレビの番組で見たのかまったく覚えていないが、なぜにネグロス?と思った答えはそこの創業者兼社長氏が大戦中
フィリピンに従軍、復員後起業するときに「
亡くなった同士を忘れずに頑張る意味を込めて社名に戦場の地を冠した」だった。いい話です... 家を建てるときやリフォームの際はネグロスの製品を使いましょう!(笑)
「嘆きの島」という本の題材にされるぐらいであるからして、貧富の差はネグロスでは大きく、それも
フィリピンの他の地域と比しても大きい差なのかもしれない。
2年ほど前、芸能人が自分から出たい出てみたいと思う番組ナンバー1という「
うるるん滞在記」で、衣笠[鉄人]幸雄の息子がネグロスに飛んだ。目的は精糖産業華やかな時代にサトウキビを畑から運んでいたシュガートレインだった。
当時のシュガートレインは残されていたが、すぐ走れる状態にはなく、息子君(というか番組が、だけどね)は精糖会社に走れるよう修理させてほしいと頼み込み、OKをもらう。そして当時その機関車を走らせていたおっさんたちを訪ね、作業に加わるよう説得。
結果的にシュガートレインはめでたく自走できるようになって番組は終わるんだけれど、カットされただけなのかそれともほんとに話さなかったのか、息子君が
フィリピン人の血を受け継いでいることには一切触れられなかった。
衣笠幸雄氏はフィリピンと日本のハーフだから、息子君はクォーターということになる。
ネグロスというとまた、美味であるということで有名な「バコロド
チキン」がある。(らしい。まだ食べたことない) バコロドの
チキンは美味いということで、ほんとにバコロドの
チキンでなくてもうまいということをアピールするためにバコロド
チキンと称して売られていたりもするらしい。チャットで話したネグロスの大学生なんかも、「ネグロスにおいで。うまいぞお」とか言っていた。食べたいぞ!
日本語版Wikipediaのネグロスの項の記述には、ネグロスにある精糖工場は世界最大であるが、おそらくこれは古い情報ではないか。輸出生産とも、現在砂糖および2次生産品ではブラジルが世界一なのはよく知られている。
次回の渡比時にはぜひ行ってみたいネグロス。とか言って、行きたいところばかりなんだけど。(溜息)
ネグロス島(日本語版Wikipedia)
Negros (Wikipedia)ネグロス電工ネグロス―嘆きの島 フィリピンの縮図 / 山本 宗補
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