携帯電話などの窃盗が多いんだろうなあ、フィリピン。
Tougher Penalties for Gadget Theft Passed by Senateということで、携帯通信機器の窃盗にはそれ以外の窃盗犯より刑罰を重いものとするという法案をフィリピン上院が通過させた。
同国内の現行法下での窃盗に対する刑罰は1日(なんだ、こりゃ)から10年までの懲役刑が課されることになっているが、新法案では携帯電話など(PDA、ノートPC、高周波無線通信機なども含む)の窃盗犯に対してのみ、1カ月から14年8ヶ月までの懲役刑とするようになる。
なお強盗については10年から終身刑、場合によっては死刑もあり得るようになる。
この法案が実際に法制化されるにはまだ下院の判断が必要だが、こうしたデバイス、特に高価な物を所有また使用している富裕層は成立に期待しているものと思われる。
フィリピンでは携帯電話の場合プリペイドカードでの利用が多く(日本式に料金を払うプランもある)、盗難品携帯電話は容易に中古市場に流れ販売され、そしてまた誰かに購入される。つまり携帯電話の窃盗は現金化が簡単だということだ。盗品市場での買取価格が元の価格の何割程度なのか想像もつかないが、ある程度以上の価格の携帯電話である場合、窃盗犯がそれを売却して得る現金はフィリピンでは多くの人にとって小さい金額ではないだろうことは想像できる。
が、これが法制化され施行されたとして、実際に警察などがこうした窃盗犯をどれだけ捕らえるのだろうかという疑問も残るし、裁判で有罪が確定し刑罰を受けるとしたとしても、フィリピン全土の刑務所にその懲役犯を受け入れるキャパシティがあるのだろうか、とも思ったりする。
この刑罰厳重化に対して不公平だなんだという声があったとしても、理にかなったものではないことは明らかで、盗む行為自体が間違いであり犯罪なわけだ。だが貧困層を中心に「また金持ちの都合を優先かい」などという、論理のすり替え的な声が上がりそうでもあるね。
また、この法律が施行されたら、小型軽量であるUSBタイプのWiFiアダプタ(これもこの法案では対象物となると思われる)かなんかをターゲットのポケットやバッグその他に忍ばせておき、「あいつが盗んだ!」などといういわゆる「セットアップ」もでてきてしまうのかも...(恐)
彼の国では「なになにが欲しかったが金がない。だから盗んだ」というのは通用してしまう、あるいは同情を買う言い訳なのかもしれないが、お金がないなら我慢する、それが世界の良識ってもんでしょう。やっぱり。
オレだって欲しいものなんて一杯あるぞ!と。(笑)
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